「汚れのタイプ」を知らないと掃除は絶対にうまくいかない

「こすっても全然落ちない…」
「洗剤を変えたら一瞬で落ちた!」
こんな経験はありませんか?

実は、汚れは大きく 5種類 に分類でき、
“汚れの性質”と“洗剤の性質”が合っていないと
どれだけ時間をかけても落ちません

この記事では、
大掃除の前に知っておくべき“汚れの種類別 × 最適な洗剤”を
プロ目線でわかりやすくまとめました。


【汚れの種類は5タイプ】

  1. 酸性汚れ(油・皮脂・手垢)
  2. アルカリ性汚れ(水垢・カルキ)
  3. たんぱく汚れ(尿・血液など)
  4. カビ汚れ(黒カビ・赤カビ)
  5. 焦げ・固着汚れ(コンロ・グリル)

それぞれ“反対の性質を持つ洗剤を使う”のが基本です。


■ ① 酸性汚れ(油・皮脂・手垢)

【主な発生場所】

  • キッチンの油汚れ
  • 浴槽の皮脂汚れ
  • ドアノブの手垢
  • 冷蔵庫の取っ手
  • リモコン・スイッチ周り

【使うべき洗剤】

アルカリ性洗剤(最強)
・アルカリ電解水
・重曹
・セスキ炭酸ソーダ
・キッチン用強アルカリクリーナー

【理由】

油・皮脂は“酸性”だから
反対の“アルカリ”で中和して落とす。

【掃除のポイント】

・40〜50℃のぬるま湯で汚れが緩む
・電子レンジなどは“ラップ湿布”で効率UP


■ ② アルカリ性汚れ(水垢・カルキ・白いウロコ)

【主な発生場所】

  • シンクの白く固い汚れ
  • 蛇口の白い輪
  • 浴室鏡のウロコ
  • 洗面台の吹き上げ跡

【使うべき洗剤】

酸性洗剤(クエン酸が最適)
・クエン酸
・お酢(軽い汚れ向け)
・スケール除去専用クリーナー

【理由】

水垢は、カルシウム・ミネラルが固まった“アルカリ性”。
反対の“酸”がよく効く。

【掃除のポイント】

・クエン酸パック(ラップで密着)が劇的に効く
・鏡には研磨剤使用に注意(コーティングを削る可能性)


■ ③ たんぱく汚れ(尿・血液・ぬめり)

【主な発生場所】

  • トイレの尿石
  • 排水口のぬめり
  • 洗濯機のカビぬめり
  • キッチンスポンジの汚れ

【使うべき洗剤】

酵素系洗剤(酸素系漂白剤)
・オキシクリーン
・酸素系漂白剤(粉末タイプ)

【理由】

たんぱく質を酸素の力で分解して落とせる。

【掃除のポイント】

・40〜50℃のお湯が最も効果を引き出す
・塩素系と併用厳禁(有毒ガスの危険)


■ ④ カビ汚れ(黒カビ・赤カビ)

【主な発生場所】

  • 浴室の黒カビ
  • ゴムパッキン
  • パッキンの端のピンク汚れ
  • 洗面台の隅

【使うべき洗剤】

塩素系漂白剤(カビ取り剤)
・カビキラーなど
・塩素系漂白剤

【理由】

カビは菌なので、“漂白・殺菌”が必要。

【掃除のポイント】

・換気必須
・ゴムパッキンの“長時間放置”は変色リスク
・酸性洗剤と絶対に混ぜないこと


■ ⑤ 焦げ付き・固着汚れ(コンロ・グリル・鍋底)

【主な発生場所】

  • ガスコンロの焦げ
  • IHのこびりつき
  • 魚焼きグリル
  • フライパンの裏

【使うべき洗剤】

アルカリ性洗剤 + 研磨剤(状況により)
・重曹+お湯
・焦げ落とし専用クリーナー
・クリームクレンザー(部分的に)

【理由】

焦げ=油が加熱されて炭化したもの
→ アルカリで分解、ダメなら「研磨」

【掃除のポイント】

・IHは研磨剤NG(微細な傷が増える)
・五徳は“重曹つけ置き”が最強
・グリルはアルカリ電解水で時短可能


【洗剤を絶対に混ぜてはいけない組み合わせ】

酸性洗剤 × 塩素系洗剤
→ 有毒ガス(塩素ガス)が発生し危険!

アルカリと研磨剤の使いすぎ
→ シンク・天板を“くもらせる”原因に。


■ 効果を最大化する洗剤の使い方

🔸 10分置く → こする → 流す
実は「置き時間」で落ち方が劇的に変わる。

🔸 汚れを“浮かせる”→落とす流れが基本

🔸 水垢と油汚れは洗剤の種類が真逆
これが分かっていないと掃除は進まない。


■ 最後に大切なのは「汚れを寄せつけない工夫」

大掃除で落とした汚れは、
そのまま何もしないとすぐに再発します。

そこで役立つのが――
ガラスコーティング(無機質の防汚膜)

✔ シンク → 水垢が溜まりにくい
✔ 浴室 → カビ・皮脂が付着しにくい
✔ 洗面台 → くもり・白い水垢が発生しない
✔ トイレ → 尿石の固着を防ぐ
✔ 床 → 摩耗・黒ずみを予防

“汚れを落とす”から
“汚れをつけない”掃除へシフトできます。

大掃除の仕上げに取り入れると
翌年の掃除が驚くほどラクになります。


■ まとめ|汚れの種類に合った洗剤選びが掃除成功のカギ

「とにかく掃除する」のではなく
「汚れに合った洗剤を選ぶ」ことで
短時間で仕上がりが圧倒的に変わります。

✔ 酸性汚れ → アルカリ性洗剤
✔ 水垢 → 酸性洗剤
✔ たんぱく汚れ → 酵素系
✔ カビ → 塩素系
✔ 焦げ → アルカリ+研磨

これさえ覚えておけば大掃除は怖くありません。
そして、大掃除の仕上げには
“汚れを防ぐコーティング”も有効です。

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