食事や仕事など、私たちの日常生活に欠かせない木製のテーブル。そんなテーブルにカビが発生してしまった場合、一刻も早く対策を講じなければという気持ちになるのではないでしょうか。今回は、木製テーブルにカビが発生しないようにする方法をご紹介します。

カビは、酸素や過湿、熱などの要素があり、栄養が豊富な環境で増殖します。手垢や油、食べかすなどもカビの餌になりますが、木そのものが栄養源になることもあります。テーブルのカビの原因としては、天板に染み込んだ水分、テーブルの裏側にたまったホコリや汚れなどが考えられます。

木は吸湿性が高いため、カビの栄養源となる水分をすぐに吸収してしまいます。テーブルを使用した後、定期的に拭き掃除をしていても、カビが繁殖する可能性があります。この場合、木が吸収した水分と、テーブルの裏側に付着した汚れやホコリがカビの原因になったと考えられます。

テーブルのカビの原因と考えられるものは以下の通りです。
湿気がこもり、埃や塵が付着していた。テーブルの周囲が狭く、十分な呼吸が得られない場所に置かれていた。また、その場所の地域性など、外の気候条件も考慮されました。1〜4は、気をつければなんとかなりそうですが、5については、その場の雰囲気に左右されるため、完全に回避するのは難しいかもしれません。

  • 水気が残って浸透していた
  • ホコリや汚れの蓄積(食べ物、ゴミ、ホコリ、髪の毛、皮脂、皮膚、石鹸カス、シャンプー)
  • テーブルを壁に密着させていた
  • 換気不足
  • 立地など環境要因

例えば、住居が河川の近くなど湿気の多い場所にあったり、1階や地下に位置する場合、気密性の高い構造で換気扇がなかったり、漏水や雨漏りが原因で湿気が溜まることがあります。

これらの場合、根本的な原因を調べて解決することが理想的ですが、引っ越しや工事が難しい場合もあります。そのため、漏水部分を修理したり、換気扇を設置するなどして、徹底した管理を行う必要があります。また、可能であれば、水はけの良い場所の上層階に引っ越すなどの対策も考えられます。

次の章では、テーブルにカビを発見した場合に取ることができる応急処置について説明していきます。

方法1:アルコールでカビ除去

カビはアルコールに弱いため、アルコール除菌スプレーを使用することで簡単に死滅させることができます。
アルコールスプレーをカビが生えている周辺に吹きかけるだけでOKです。
準備するもの
消毒用アルコール(70~80%濃度がおすすめ)
マスク
ゴム手袋
消毒用アルコールを使って、カビ取りをする方法は手軽です。カビの色素が沈着する前に行うと取り除くことができます。また、カビ予防にもなりますので、日ごろのお掃除に活用するのもおすすめです。

ただし、カビの色素が沈着してしまっている場合や木の繊維の奥の方までカビが生えている場合には、消毒用アルコールでは除去が難しい場合があります。表面の色素でしたら酸素系漂白剤を使用するという方法もありますが、心配な場合は家具の修正業者などに依頼して、早めに対処してもらうというのも良いでしょう。

方法2:カビ除去剤を使う

木材にも使用できるカビ取り剤を使用する方法があります。この方法は、畳や壁など、カビが繁殖しやすい家庭でも使用できるため、在庫として準備しておくと良いでしょう。

使用方法は、ゴム手袋とマスクを着用して、カビ取り剤を吹きかけた後、雑巾で拭き取ります。どのカビ取り方法を使っても、必ず窓を開けて換気を行うようにしましょう。

一般的に、木材には素材が傷むため、塩素系の洗剤を使用するのは避けるべきです。

しかし、こちらのカビ取り剤は、木材にも使用できる塩素系の洗剤であるため、非常に便利です。椅子や窓枠、壁紙などにも使うことができます。

方法3:カビ除去専門業者に依頼する

これまでの方法は、見た目上はカビを除去できていても、根を張った頑固なカビは除去できていない可能性が高く、
カビが発生しては掃除の繰り返しになるリスクがあります。
そんな時は、ハウスクリーニング、カビ取り専門業者に依頼してプロの手でカビを根こそぎとるのがオススメです。

旅館や飲食店のような使用頻度が高く、カビの発生に好まれるような環境ですが、きれいに除去できています。

カルシウムスケールを放置しすぎると、シリカスケールに変化し、固着して落としにくいスケール汚れになることがあります。このような汚れは、どんな洗剤を使っても落とすことができなかったそうです。プロの業者グラシオンに依頼したところ完全に綺麗になったとのことです。

清掃前
カビ取りコーティング後

木製のテーブルは、一度カビが生えると元の状態に戻すのが難しい素材の一つです。そのため、カビが生える前に予防することが重要です。法人実績が多数あるGlationが個人様でも使いやすい高品質DIYセットを開発しました。
ガラスコーティングやセラミックコーティングを施せば、カビだけでなく、
すり傷、鍋を置いてしまったなどの理由の焦げ、ニスの溶け出しを予防できます。
テーブルを長く使いたい方へオススメの選択肢です。

ガラスコーティングよりさらに強い効果、カビだけでなく擦れや傷も防止したいかたにはセラミックコーティングがオススメです。

カビ菌は家のあちらこちらに浮遊していて、油断をすれば再発します。
湿気がたまりやすい場所を中心に、いちど徹底的に家の中をキレイに掃除するのがおすすめです。

その後は、適切なカビ対策で再発を防ぎましょう。