「コーティングって自分でもできるの?」「プロに頼むと高いから、DIYで安く済ませたい」

こう考える方は少なくありません。実際に、ホームセンターやAmazonではDIY用のコーティングセットが数千円〜数万円で販売されていますし、YouTubeには施工動画もたくさんあります。

ここで正直にお伝えしなければならないことがあります。グラシオンは、プロの施工サービスを提供する一方で、DIY用のコーティングセットも販売しています。

つまり、DIYでもプロ施工でも、どちらでもお客様の選択を尊重できる立場にいます。だからこそ、「DIYは絶対ダメ」とも「プロに頼まなきゃ損」とも言いません。

この記事では、DIYとプロ施工のそれぞれのメリット・デメリット、そして「向いている人」と「向いていない人」を、両方のサービスを提供しているからこそ言える立場から忖度なしで解説します。

DIYコーティングのメリット

① 費用が大幅に抑えられる

DIYの最大のメリットは費用です。プロ施工が数万円〜数十万円かかるのに対して、DIYセットなら数千円〜数万円で済みます。材料費だけでなく、プロの人件費がかからない分、コストを大幅にカットできます。

② 自分のタイミングでできる

業者との日程調整が不要で、自分の好きなタイミングで施工できます。仕事が忙しくて平日の立ち合いが難しい方や、引越しスケジュールがタイトな方には大きなメリットです。

③ 達成感がある

自分の手で家をきれいにした満足感は、お金では買えないものがあります。DIYが好きな方にとっては、コーティング施工も楽しい作業の一つになります。

DIYコーティングのデメリットと、よくある失敗

メリットがある一方で、DIYには見落とされがちなリスクがあります。実際にDIYセットを購入されたお客様から寄せられる声や、プロの視点から見た問題点をお伝えします。

① 塗りムラ

コーティング剤を均一に塗るのは、見た目以上に難しい作業です。プロの施工者は最低でも半年の研修期間を経て、何百件もの現場を経験してから一人で施工を任されるようになります。初めて施工する方が、動画を見ただけでプロと同じ仕上がりにするのは現実的に難しい。

塗りムラがあると、ムラの部分だけ光の反射が異なるため、日光や照明の角度によって「ここだけ質感が違う」と目立ちます。特にフロアコーティングの場合、日常的に目に入る部分なので、一度気になると毎日ストレスになります。

② 下地処理の不足

コーティングの仕上がりを左右する最大の要因は、実は「塗り方」ではなく「下地処理」です。フローリングの表面に残った油分、ワックス、ホコリ、皮脂を完全に除去しないと、コーティング剤が密着しません。

密着不良のコーティングは、数週間〜数ヶ月で剥がれてきます。剥がれた部分を修正するのは、最初から施工するより手間がかかり、場合によっては剥離剤で全部やり直す必要があります。

③ 環境条件の判断

コーティング施工は気温と湿度に大きく左右されます。気温が低すぎると硬化が遅れ、高すぎると早く固まりすぎて塗りムラに。湿度が高いと白化(白く曇る現象)が起きます。プロは施工前に気温・湿度を確認し、条件が悪ければ日程を変更する判断をしますが、DIYではこの判断が難しい。

④ 床材との相性の判断

フローリングにはシートフローリング、無垢材、突き板など複数の種類があり、それぞれに使えるコーティング剤と使えないコーティング剤があります。Day 1の記事でも解説しましたが、油性のコーティング剤はシートフローリングを溶かすリスクがある。床材を間違えて施工すると、取り返しがつきません。

⑤ 失敗したらやり直しが効かない

これが最大のリスクです。ガラスコーティングなどの硬質なコーティング剤は、一度塗ると剥がすのが非常に困難です。塗りムラや気泡が入った状態で硬化してしまうと、その上から重ね塗りしても改善しないことが多く、専用の剥離剤と研磨でゼロからやり直しになります。

実際にあった話|DIYセットを買ったお客様がプロ施工を依頼してきた理由

これは実際にあったケースです。

グラシオンのDIYコーティングセットをご購入いただいたお客様が、ご自宅でフロアコーティングのDIYに挑戦されました。YouTubeの施工動画を見ながら作業されたそうですが、動画のように均一に塗ることができず、塗りムラが出てしまったとのこと。

その後、ご実家のフローリングのコーティングを検討する際に、「今度はプロにお願いしたい」とご連絡をいただきました。

お話を聞くと、「コーティング剤自体の品質は良いと感じた。でも、均一に塗る技術が自分にはなかった。動画で見るのと実際にやるのでは全然違う」とのこと。

この方のケースは珍しくありません。DIYの問題は「コーティング剤の品質」ではなく「施工の技術」にある。良い材料を使っても、塗る技術がなければ仕上がりに差が出る。これは料理と同じで、高級食材を使っても料理の腕がなければ美味しくならないのと同じ原理です。

プロ施工のメリット

① 仕上がりの確実性

プロの施工者は研修と実務で技術を磨いています。塗りムラ、気泡、ホコリの混入といったトラブルを防ぐためのノウハウが蓄積されており、どんな床材でも一定以上の品質で仕上げることができます。

② 下地処理から一括対応

既存のワックスの剥離、床の清掃、油分の除去、パッチテスト(床材との相性確認)まで、プロがすべて対応します。DIYではこの下地処理が最も難しい工程ですが、プロに任せれば安心です。

③ 床材に合った最適なコーティング剤を選定

プロは床材の種類を見極め、最適なコーティング剤を選びます。シートフローリング、無垢材、突き板、それぞれに適したコーティングは異なります。浸透型ガラスコーティングのように、無垢材の呼吸を止めない専門的な選定は、プロの知識があってこそ可能です。

④ 施工後の保証

プロ施工の場合、施工後に万が一問題が発生しても対応してもらえる保証がつくことが多い。DIYの場合は自己責任で、失敗しても誰も直してくれません。

DIYが向いている人・プロ施工が向いている人

判断基準DIYが向いているプロ施工が向いている
予算とにかく費用を抑えたい仕上がりと耐久性に投資できる
施工場所目立たない場所(納戸・トイレ等)リビング・廊下・玄関など目立つ場所
仕上がり多少のムラは「味」として許容できる均一で美しい仕上がりを求める
DIY経験塗装経験がある・手先が器用塗装経験がない・不安がある
住む期間短期居住(3〜5年)長期居住(10年以上)
家庭環境大人だけの家庭ペット・子どもがいる家庭
失敗リスク失敗しても自分で対処できる自信がある失敗したくない・やり直しの余裕がない
※水回りコーティング関連の弊社動画はコチラ👇

※フロアコーティング関連の弊社動画はコチラ👇

よくある質問(FAQ)

Q. DIYとプロ施工で使っているコーティング剤は同じものですか?

基本的に、DIY用として市販されているコーティング剤とプロが使用するコーティング剤は異なります。DIY用は一般の方でも扱いやすいように設計されている反面、プロ用に比べて耐久性や硬度が劣る場合があります。グラシオンのDIYセットはプロ用と同系統の品質ですが、施工技術によって仕上がりに差が出ることは避けられません。

Q. DIYで失敗した床をプロに直してもらえますか?

対応は可能ですが、正直に言うと最初からプロに依頼するよりも費用がかかることが多いです。DIYのコーティングを剥離する工程が追加されるためです。ガラスコーティングの場合、剥離が特に困難で、研磨で削り取る必要がある場合もあります。

Q. 小さな面積だけDIYで試してから判断することはできますか?

はい、これは賢い方法です。クローゼットの中や納戸の床など、目立たない場所でまずDIYを試してみて、仕上がりに満足できるかどうかを確認してからリビングなどの広い面積に進むかプロに依頼するかを判断できます。

Q. DIYでおすすめのコーティング剤の種類は?

DIYで施工する場合は、水性ウレタンコーティングが最も扱いやすいです。理由は、万が一失敗しても剥離剤で剥がしてやり直しが効くから。ガラスコーティングは仕上がりと耐久性は優れていますが、失敗した場合のやり直しが非常に困難なので、DIY初心者にはリスクが高いです。

Q. 水回り(シンク・浴室・トイレ)のコーティングもDIYできますか?

フロアコーティングと比べて、水回りのコーティングはさらに難易度が高いです。曲面が多い、水が常にかかる、密着条件がシビアなど、フロアよりもプロの技術差が出やすい場所です。水回りはプロに依頼することをおすすめします。

まとめ|DIYもプロもそれぞれの良さがある。大切なのは「自分に合った選択」

コーティングのDIYとプロ施工、どちらが「正解」かは、お客様の状況によって異なります。

費用を抑えたい、目立たない場所だけ施工したい、DIYが好きで多少のムラは気にならない。こういう方はDIYで十分です。グラシオンのDIYセットもそうした方に向けて提供しています。

一方で、リビングや玄関など目立つ場所に施工したい、ペットや子どもがいるので確実な仕上がりが必要、失敗のリスクを取りたくない。こういう方はプロ施工の方が結果的に満足度が高くなります。

大切なのは「安いからDIY」「高いからプロ」ではなく、「自分の状況に合った選択をすること」です。

迷ったら、まずはご相談ください。DIYセットの購入をご検討の方にも、プロ施工をご検討の方にも、状況に合った最善の方法をご提案します。


コーティングのご相談はお気軽にどうぞ。DIYかプロか迷っている方も、まずは床や水回りの写真を送っていただければ、最適な方法をアドバイス致します。

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