「フローリングに傷がついてしまった」「引っ越し後に気づいたら床に凹みがある」——フローリングの傷は日常生活の中で避けにくいトラブルです。

傷の種類と深さによって、自分で対処できるものとプロに依頼すべきものがはっきり分かれます。間違った方法で補修しようとすると、傷が目立ちやすくなったり、素材を傷めたりするリスクがあります。

この記事では、フローリングの傷の種類と自分でできる応急処置の手順、プロによる修復が必要なケースの見分け方をお伝えします。


フローリングの傷は「深さ」と「種類」で対処法が変わる

傷の種類①:表面の細かいすり傷・擦り傷

日常の歩行・掃除機・椅子の移動などでつく、表面の塗装層だけに入った浅い傷です。光の当たり方によって白っぽく見えるのが特徴です。

自分で対処できる可能性:高い

傷の種類②:凹み傷(へこみ)

重いものを落としたり、家具の脚で圧迫したりしてできる凹み傷です。木材の繊維がつぶれた状態で、白っぽく見えることがあります。

自分で対処できる可能性:浅い凹みであれば中程度

傷の種類③:深い切り傷・欠け

鋭利なもので素材の内部まで入った傷や、フローリング材が欠けた状態です。補修材で埋めることはできますが、色合わせが難しく、DIYでは目立ちやすくなるリスクがあります。

自分で対処できる可能性:低い(プロ依頼を推奨)

傷の種類④:水シミ・黒ずみ

水分が浸透してできた黒ずみや白濁シミです。表面の傷ではなく素材内部の変色のため、表面を削るか交換以外での完全除去は難しいケースがあります。

自分で対処できる可能性:低い


自分でできる応急処置の手順

浅いすり傷・擦り傷への対処

用意するもの:フローリング補修クレヨン(ホームセンターで床材の色に近いものを選ぶ)・乾いた布

Step 1:傷の周辺をきれいに拭いて、埃・汚れを除去する。

Step 2:補修クレヨンを傷に沿って塗り込む。はみ出した部分は乾いた布で拭き取る。

Step 3:乾燥後、布で軽く磨いて仕上げる。

注意点:補修クレヨンは完全に色が合うことはほとんどありません。「完璧に消す」より「目立ちにくくする」が現実的な目標です。複数の色を混ぜて使うと自然に仕上がりやすくなります。

浅い凹み傷への対処(スチームアイロン法)

木材の繊維がつぶれた浅い凹みは、水分と熱で繊維を膨らませることで目立ちにくくなる場合があります。

用意するもの:スチームアイロン・濡れタオル

Step 1:凹み部分に濡れタオルを当てる。

Step 2:スチームアイロンをタオルの上から当て、10〜20秒スチームを当てる。

Step 3:タオルを外して乾燥させ、状態を確認する。改善が見られれば繰り返す。

注意点:無垢材には効果が出やすいですが、複合フローリング(シートフローリング・挽き板)は表面材が薄いため、熱と水分で剥がれや変色が起きるリスクがあります。目立たない箇所で試してから行ってください。シートフローリングにはこの方法は使わないことをおすすめします。

深い傷・欠けへの応急処置

完全な修復はプロに依頼すべきですが、応急処置として補修パテ(フローリング用)で埋める方法があります。

Step 1:傷の中の埃・汚れを取り除く。

Step 2:補修パテを傷に埋め込み、表面を平らにならす。

Step 3:乾燥後、周囲の色に合わせて補修マーカーで着色する。

色合わせが難しいため、DIYでは完全な仕上がりにならないことがほとんどです。「とりあえず埋める」応急処置として活用してください。


DIY補修で気をつけること

注意①:サンドペーパーは素材と番手を選ぶ

サンドペーパーは使い方次第で有効な手段です。無垢材の浅いすり傷であれば、目の細かいもの(#400以上)で慎重に削ることで改善できるケースがあります。ただし、複合フローリング・シートフローリングは表面の化粧材が薄く、少し削るだけで下地が露出するリスクがあります。また、削りすぎると周囲との色差が出るため、少しずつ様子を見ながら使うことが重要です。素材を確認してから使用してください。

NG②:色の合わない補修クレヨンを使う

色が合っていない補修材は、傷より目立つ仕上がりになります。ホームセンターで床材のサンプルや写真を持参して、できるだけ近い色を選んでください。

NG③:水を直接かけて膨らませようとする

凹みを直そうと水を直接フローリングに垂らすと、水分が木材内部に浸透して黒ずみや反りの原因になります。スチームアイロン法を使う場合も、濡れタオルを介して間接的に当てるのが基本です。


プロに依頼すべきケースの見分け方

以下の状態に当てはまる場合は、DIYでの補修より専門業者への依頼を検討してください。

  • 傷が深く、素材内部まで達している
  • フローリング材が欠けて、下地が見えている
  • 水シミ・黒ずみが広範囲に広がっている
  • フローリングが反っている・浮いている
  • 賃貸物件で退去前に原状回復が必要
  • 傷の範囲が広く、DIY補修では色ムラが目立つ

プロによる修復は、専用の補修材・着色剤・工具を使い、周囲の色・木目・光沢に合わせた仕上げが可能です。DIYでは難しい「見た目に違和感のない仕上がり」を実現できます。


傷を防ぐ・目立たなくするコーティングという選択肢

フローリングの傷対策として、補修と合わせて検討したいのがコーティングです。

ガラスコーティングをフローリングに施工すると、硬度の高い保護膜が表面を覆い、日常の歩行・椅子の移動・掃除機がけによる細かい傷がつきにくくなります。すでについている軽微な傷は、コーティング施工時の下地処理で目立ちにくくなるケースもあります。

また、コーティング済みのフローリングは汚れが定着しにくく、水分の浸透を防ぐため、水シミ・黒ずみの予防にもなります。

新築・リフォーム後の傷がつく前のタイミングが最も効果的ですが、現在お使いのフローリングへの施工も対応しています。


よくある質問(FAQ)

Q. 補修クレヨンはホームセンターで買えますか?

はい、ホームセンターやネット通販で購入できます。色の種類が豊富なメーカーのものを選ぶと、床材の色に近いものが見つかりやすいです。複数色がセットになった商品もあり、混ぜて使うことで色を調整できます。

Q. 賃貸物件で傷をつけてしまいました。自分で補修しても大丈夫ですか?

賃貸の場合、DIYでの補修が逆効果になることがあります。補修の跡が目立つと、管理会社・オーナーから「状態を悪化させた」と判断されるケースがあります。退去前の補修は、専門業者に依頼するか、管理会社に相談してから進めることをおすすめします。

Q. フローリングの一部だけ張り替えることはできますか?

技術的には可能ですが、既存のフローリングと同じ材質・色の材料が入手できるかどうかが課題です。製造終了品の場合は同じ材料が手に入らず、部分張り替えで色の差が目立つことがあります。広範囲の損傷がある場合は全面張り替えの方がトータルコストで有利なケースもあります。


まとめ|傷の種類を見極めてから対処法を選ぶ

フローリングの傷への対処は、傷の種類と深さを見極めることが最初のステップです。

  • 浅いすり傷→補修クレヨンで目立ちにくくする
  • 浅い凹み(無垢材)→スチームアイロン法で改善できる場合がある
  • 深い傷・欠け→DIYは応急処置止まり。プロへの依頼を検討
  • 水シミ・黒ずみ・反り→プロへの依頼が必要
  • サンドペーパーは無垢材の浅い傷には有効だが素材と番手の確認が必須。複合・シートフローリングには不向き

「補修してみたけど余計に目立ってしまった」「賃貸の退去前に直したい」など、フローリングの傷でお困りの場合はご相談ください。現地確認・お見積りは無料です。

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