🪵フローリングのお手入れ:クリーニングとコーティングの目的の違い
フローリングは家の印象を大きく左右する「顔」であり、日々の生活で最も傷つきやすい場所です。お手入れを考える際、ハウスクリーニングとハウスコーティングのどちらを選ぶべきか迷うかもしれません。
この二つのサービスは、フローリングに対して全く異なる目的と役割を持っています。
- ハウスクリーニング(剥離・洗浄)の目的:床材に付着した古いワックスの剥離や、木材の細孔に入り込んだ頑固な黒ずみや汚れを徹底的に除去し、素材を「リセット」すること。
- ハウスコーティング(保護・バリア)の目的:綺麗になった床材の表面に強靭な保護膜を作り、将来的な傷、シミ、水分の浸透を予防し、耐久性を高めること。
| 比較項目 | フローリングのハウスクリーニング | フローリングのハウスコーティング |
| 主な作業 | 剥離剤によるワックス除去、洗浄 | 下地処理、ガラス質コーティング剤の塗布・硬化 |
| 役割 | 治療・リセット(汚れやワックスの除去) | 予防・保護(傷や汚れの付着防止) |
| 持続期間 | 一時的(ワックスがけは数ヶ月、剥離は一度きり) | 5年~数十年(製品と素材による) |
| 期待できる効果 | 黒ずみ除去、ワックス層の均一化 | 傷防止、シミ・水濡れ防止、メンテナンスフリー化 |
🚨クリーニングが「必須」となるのはどんな時?(過去の汚れへの対処)
フローリングのハウスクリーニング(特にワックス剥離)は、「汚れを落とす」というより、「劣化して機能しなくなった古い層を取り除く」ために行われます。
以下のような状態の場合、まずはハウスクリーニング(剥離・洗浄)で床をリセットする必要があります。
1. ワックスの黒ずみ・ムラが目立つ場合
古いワックスが剥がれたり、日々の歩行や洗剤の拭き取りによって削れたりすることで、ワックス層がムラになり、その剥がれた箇所に汚れが入り込んで黒ずんでいる場合です。この上からコーティングを施しても、黒ずみごと閉じ込めてしまうため、剥離は必須です。
2. 深いシミやカビが発生している場合
結露や水漏れ、ペットの尿などで水分が木材の内部まで浸透し、濃いシミやカビが発生している場合です。コーティング剤は基本的に**「保護」**であり、漂白や殺菌はできません。まずは専門的な洗剤や技術でシミを極限まで除去する必要があります。
3. 市販のワックスを何度も重ね塗りしている場合
市販のワックスを何度も重ね塗りすると、層が厚くなりすぎて逆に光沢が鈍くなったり、ワックス層のひび割れや剥離が始まったりします。この状態ではコーティング剤が密着しないため、一度剥離して完全にワックス層を取り除くことが必要です。
✅コーティングが「本領を発揮」するのはどんな時?(未来の予防)
フローリングのハウスコーティングは、床材の耐久性を飛躍的に高め、大掃除や日々のメンテナンスの苦労を解消するために行われます。
以下のような状況は、ハウスコーティングが最大の効果を発揮します。
1. 新築・リフォーム直後で「綺麗な状態を維持したい」場合
床材が最も清潔で傷がない状態こそ、コーティングを施す最高のタイミングです。汚れがつく前に保護膜を張ることで、新築時の美しさを数十年単位で維持することが可能になります。将来的なクリーニングやワックスがけの手間がほとんど不要になります。
2. ペットや小さなお子様がいて「傷や汚れ」の懸念が高い場合
ペットの爪による細かな傷、おもちゃの落下によるへこみ、食べこぼしや排泄物によるシミなど、床へのダメージリスクが高いご家庭には、耐傷性・耐水性に優れたコーティングが不可欠です。強靭な保護膜が、これらの生活ダメージから床を強力に守ります。
3. ワックスがけの重労働から「完全に解放されたい」場合
従来のワックスがけは、剥離、洗浄、塗布と非常に手間がかかります。コーティングは一度施工すればワックスの再塗布が不要になるため、**「メンテナンスフリー」**を実現したい方にとって、最も合理的な選択肢となります。日々の手入れは、水拭きだけで完了します。

🤝フローリングにおける「最も理想的な選択」とは?
フローリングの美観と耐久性を長期にわたって確保するために、私たちが推奨する最も理想的な選択は、状況に応じて次の組み合わせを選ぶことです。
- 既築で汚れがひどい場合:ハウスクリーニング(剥離・洗浄)で汚れと古いワックスを完全に除去し、床材をゼロの状態に戻す。→ その後、ハウスコーティングを施して、新しい保護バリアを作る。
- 新築・リフォーム直後の場合:ハウスコーティングのみを施し、最強のバリアで床材の劣化を予防する。
高性能なコーティング剤は、フローリングの表面にガラス質の硬い層を形成し、傷を防ぐだけでなく、水分を強力に弾いてカルキやシミの付着を防ぎます。特に新潟のように湿度や寒暖差が大きい地域では、床材の耐久性を高める予防措置こそが、長期的な住まいの安心へと繋がります。
あなたは、目の前の汚れを落とす「治療」だけに留まりますか?それとも、未来のメンテナンスの苦労をなくす「予防」へと投資しますか?
あなたの床の現状と、今後の暮らし方、そしてご予算を照らし合わせ、最も納得のいく選択をしてください。その選択が、あなたの住まいの美しさと快適さを守る第一歩となるはずです。