介護施設の浴室は、一般家庭とは比較にならない頻度で使用されます。毎日複数の入居者が利用し、湿気が抜けにくい環境が続くことで、カビ・水垢・滑り・臭いの問題が慢性的に発生します。
「定期的に清掃業者を入れているのに、すぐカビが戻ってくる」「浴室床の滑りが気になるが、改修工事は費用がかかりすぎる」「入浴用車椅子の汚れが落としにくく衛生管理が大変」——こういった悩みは、施設管理者からよく相談を受けます。
この記事では、介護施設特有の課題に対して、コーティングがどのような解決策になるかを施工事例とともにお伝えします。
介護施設の浴室が抱える3つの課題
課題①:カビが繰り返す
介護施設の浴室は使用頻度が高く、複数の入居者が連続して入浴するため、常に高温多湿の状態が続きます。換気の時間が十分に取れないこともあり、カビが繁殖しやすい環境になります。
清掃でカビを除去しても、床材や目地の微細な凹凸にカビ菌が残っていれば再発します。表面のカビを取り除くだけでは根本的な解決にならないのが、繰り返す原因です。
課題②:床の滑りによる転倒リスク
介護施設の浴室床は、石鹸カス・皮脂・水垢が蓄積することで滑りやすくなります。入居者の多くは身体機能が低下しており、浴室での転倒は骨折や重大な事故につながります。
滑り止めマットを敷く対処法も使われますが、マット自体にカビや汚れが溜まりやすく、衛生管理の負担が増えるという問題があります。
課題③:設備・備品の衛生管理
浴室で使用する入浴用車椅子・シャワーチェア・手すりなどは、皮脂・石鹸カス・水垢が付着しやすく、素材の凹凸や接合部に汚れが入り込みます。毎日の洗浄でも汚れが落ちきらず、衛生基準を維持するための清掃に多くの時間と人手を要します。
コーティングが介護施設にもたらす効果
浴室床への防カビ・滑り止めコーティング
浴室床にセラミック厚膜コーティングを施工すると、床材の表面に均一な保護膜が形成されます。この膜がカビ菌の定着を防ぎ、石鹸カスや皮脂が入り込む凹凸をなくします。
セラミック厚膜コーティングは滑り止め性能を兼ね備えており、転倒リスクの低減と衛生管理の効率化を同時に実現できます。滑り止めマットが不要になった施設では、マット自体の清掃・交換コストも削減できています。
施工の流れは以下の通りです。
Step 1|現地調査・素材確認:床材の種類・状態・カビの浸透具合を確認します。
Step 2|カビ除去・下地処理:専用の薬剤でカビを除去し、コーティングの密着性を高める下地処理を行います。
Step 3|コーティング施工:セラミック厚膜コーティングを均一に施工します。
Step 4|乾燥・仕上がり確認:施工後の乾燥を経て、仕上がりと滑り止め効果を確認します。
施工は休館日や夜間対応も可能なため、施設の運営を止めずに進められます。
入浴用車椅子へのコーティング
グラシオンでは、浴室床だけでなく入浴用車椅子へのコーティング施工実績もあります。
入浴用車椅子はステンレス・アルミ・樹脂など複数の素材が組み合わさっており、接合部や可動部に汚れが溜まりやすい構造です。ガラスコーティングを施工すると表面が滑らかになり、日々の洗浄で汚れが落としやすくなります。
清掃にかかる時間が短縮され、スタッフの負担軽減につながったという声をいただいています。また、コーティングによって素材の腐食・劣化を抑制できるため、備品の使用期間を延ばすコスト削減効果も期待できます。
介護施設でコーティングが特に有効な場所
| 場所・設備 | 主な課題 | コーティングの効果 |
|---|---|---|
| 浴室床 | カビ・滑り・臭い | 防カビ・滑り止め・清掃時間短縮 |
| 浴室壁・目地 | カビ・水垢の固着 | 汚れの定着防止・拭き取りやすさ向上 |
| 浴槽 | 水垢・皮脂の蓄積 | 汚れが付きにくくなり清掃が楽になる |
| 入浴用車椅子 | 接合部の汚れ・腐食 | 清掃時間短縮・備品の長寿命化 |
| 廊下・居室床 | 傷・汚れ・滑り | 保護膜による耐久性向上・清掃効率化 |
| 洗面台・手洗い場 | 水垢・石鹸カスの固着 | 汚れが落としやすくなる |
| トイレ | 尿石・臭い | 尿石の固着防止・清掃負担の軽減 |
介護施設へのコーティング施工で重視していること
入居者への影響を最小限にする施工スケジュール
介護施設は24時間365日稼働しており、施設全体を止めることはできません。グラシオンでは、施設の休館日・夜間・早朝など、入居者の生活への影響が最小限になるスケジュールで施工しています。浴室など特定のエリアのみ一時的に使用制限をかける形で進めることも可能です。
使用するコーティング剤の安全性
介護施設には免疫力が低下している入居者が多く、使用する薬剤・コーティング剤の安全性には特に注意が必要です。施工後の揮発・臭気が残らない製品を選定し、施工後の換気・乾燥時間を十分に確保したうえで使用を再開しています。
定期的なメンテナンス対応
コーティングは施工後も定期的な点検・メンテナンスで効果を長く維持できます。施設の規模・使用状況に応じて、定期メンテナンスの契約にも対応しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 施工中、入居者は浴室を使えなくなりますか?
施工エリアは一時的に使用制限が必要です。施設内に複数の浴室がある場合は交互に施工することで、影響を最小限にできます。施工前に施設側と調整したうえでスケジュールを組んでいます。
Q. コーティング後、何年くらい効果が持続しますか?
使用環境・清掃方法・コーティングの種類によって異なります。介護施設のように使用頻度が高い環境では、定期的なメンテナンスを組み合わせることで効果を長期間維持できます。施工前に現地確認のうえ、環境に合った施工プランをご提案します。
Q. 既存の床材を交換せずにコーティングできますか?
はい、既存の床材の上から施工するため、大規模な改修工事は必要ありません。ただし、床材の劣化が著しい場合や、素材によってはコーティングが適さないケースもあるため、現地確認が必要です。
Q. 費用の目安を教えてください。
施設の規模・床面積・施工箇所・使用するコーティング剤によって費用は異なります。まずは現地調査のうえ、お見積りをご提示します。現地調査・お見積りは無料です。
Q. 消臭効果はありますか?
コーティングによって汚れが定着しにくくなり、臭いの原因となる有機物の蓄積を防ぐ効果があります。ただし、コーティング自体に消臭成分が含まれているわけではなく、汚れの減少に伴って臭いが改善されるという効果です。施工後の日常清掃との組み合わせで、臭いの軽減を実感いただいているケースが多いです。
まとめ|介護施設のコーティングは「清掃コスト削減」と「安全性向上」の両立
介護施設のコーティングは、見た目をきれいにするだけが目的ではありません。
- 浴室床の防カビ・滑り止めで転倒リスクと清掃負担を同時に軽減
- 入浴用車椅子へのコーティングで備品の衛生管理と長寿命化を実現
- 清掃時間・洗剤使用量の削減でスタッフの業務効率が上がる
- 施工は休館日・夜間対応で施設運営を止めずに進められる
「清掃コストを下げたい」「スタッフの負担を減らしたい」「入居者の安全を高めたい」——これらすべてに対して、コーティングは有効な手段になります。
まずは現地確認とお見積りからお気軽にご相談ください。
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