新築でフロアコーティングを検討すると、「せっかくなら全室やった方がいい?」「LDKだけでも十分?」「クローゼットの中まで必要?」と施工範囲で迷うことがあります。
先に結論を書くと、必ず全室施工する必要はありません。
施工範囲は、生活動線、家族構成、予算、今後の部屋の使い方によって決めるのが基本です。
使用頻度の高い場所を優先し、ほとんど人が歩かない場所は優先順位を下げる方法もあります。
ただし、新築時に部分施工する場合は、将来「ここも施工しておけばよかった」とならないよう、部屋単位ではなく生活動線まで考えて範囲を決めることが重要です。
施工範囲は「面積」より「使い方」で考える
フロアコーティングの料金は施工面積が大きいほど上がるため、予算を抑えるなら施工範囲を絞る方法があります。
ただし、「一番広い部屋だけ施工する」という決め方では十分ではありません。
例えば、LDKから廊下、玄関まで家族全員が毎日何度も歩くなら、廊下の方が小さな洋室より負荷が大きい場合があります。
施工範囲を決めるときは、
・毎日どこを歩くか
・食事や家事をする場所
・家具を頻繁に動かす場所
・子どもやペットが過ごす場所
・将来その部屋をどう使うか
を確認します。
優先度が高いのはLDK
新築で施工範囲を絞るなら、最初に候補になるのがLDKです。
リビング・ダイニングは家族が長時間過ごし、歩行量も多くなります。
ダイニングでは椅子を動かし、飲み物や食べ物をこぼすことがあります。リビングでは家具の移動や物を落とす機会もあります。
キッチンと一体になったLDKなら、水分や油汚れが床へ飛ぶこともあります。
そのため、家の中でも床への負担が集中しやすい場所です。
予算の都合ですべての部屋を施工できない場合でも、LDKを優先する考え方は合理的です。
廊下・玄関ホールも生活動線として考える
廊下は面積が小さいため後回しにされやすい場所ですが、家族全員が通ります。
玄関からLDK、LDKから洗面所や各部屋へ移動するときなど、一日の歩行回数は多くなります。
特にLDKだけ施工して廊下を施工しない場合、ドアを開けたときに施工部分と未施工部分が連続して見えることがあります。
コーティングの種類によってはツヤ感や床の見え方に差が出るため、どこで施工範囲を区切るかも確認しておきたいポイントです。
LDKと廊下が一続きに見える間取りなら、まとめて施工する方法も検討できます。
キッチン部分は水や油の影響も考える
キッチン床がLDKと同じフローリングなら、キッチン部分だけ施工範囲から外す必要性は低いでしょう。
料理中は、水、油、調味料などが床へ飛ぶことがあります。
ただし、キッチンに別素材の床材が使われている場合は、同じフロアコーティングを施工できるとは限りません。
新築の仕様書で床材を確認し、LDKと同じ素材なのか、別の素材なのかを確認してください。
洋室は「現在」だけでなく将来の使い方を見る
寝室や子ども部屋などの洋室は、LDKより歩行量が少ないことがあります。
そのため予算を抑えるなら、優先順位を下げる選択もできます。
一方で、現在は空き部屋でも数年後に子ども部屋、仕事部屋、寝室として毎日使う予定なら、新築時に施工しておく考え方もあります。
後から施工することもできますが、その時点ではベッド、机、収納家具などを移動する必要があります。
「今あまり使わないから不要」だけでなく、「5年後にどう使っているか」まで考えて決めると後悔を減らせます。
階段は床材と施工可否を確認する
戸建てでは階段を施工範囲に含めるか迷うことがあります。
階段は毎日使用する動線ですが、踏板の素材や表面仕上げが1階・2階のフローリングと同じとは限りません。
また、階段の形状によって施工方法も変わります。
「床を施工するから階段も自動的に含まれる」と考えず、
・階段の踏板は施工できるか
・階段も見積もり面積に含まれるか
・どの部分まで施工するか
を確認してください。
クローゼットや収納内部は優先順位を下げてもいい
クローゼットや物入れの中もフローリングになっている場合があります。
収納内部は、人が頻繁に歩く場所ではないため、一般的にはLDKや廊下より優先順位を下げやすい場所です。
ただし、新築時なら収納物が何も入っていないため施工しやすいというメリットがあります。
将来、大型収納を設置して床をほとんど使わないなら未施工でも問題ない場合があります。
一方、ウォークインクローゼットのように中へ入って使用する場所は、通常の収納より歩行量が増えます。
収納は「収納という名前」で決めるのではなく、実際に人が中へ入るのかで判断すると分かりやすくなります。
部分施工するときは「境目」を決める
部分施工で特に確認したいのが、施工部分と未施工部分の境目です。
同じ床材でも、コーティング後は光の反射やツヤ感によって見え方が変わる場合があります。
そのため、LDKの真ん中で施工を止めるような方法より、ドア、見切り材、部屋の境界など、視覚的に区切りやすい場所で施工範囲を分けた方が自然な場合があります。
例えば、
LDK+廊下まで施工し、各洋室はドア部分で区切る
という考え方です。
実際にどこで区切れるかは間取りや床材によって異なるため、見積もり時に図面を見ながら確認するとよいでしょう。
予算別なら3段階で考える
予算から施工範囲を決めるなら、次のように段階的に考えられます。
最小限で考える
LDKを中心に施工します。
家族がもっとも長く過ごす場所へ予算を集中する考え方です。
生活動線まで広げる
LDKに加えて、廊下・玄関ホールなど毎日使用する動線を施工します。
部分施工による見た目の境界も整理しやすくなります。
将来まで考えて広げる
洋室、階段、ウォークインクローゼットなども含めます。
長期間住む予定で、将来家具を動かして施工する手間を避けたい場合に検討できます。
この3段階で見積もりを出してもらい、金額差を見ながら決める方法もあります。
全室施工が向いているケース
次のような場合は、全室施工を検討しやすくなります。
・長期間住む予定がある
・家全体で同じ仕上がりにしたい
・子どもやペットが家中を移動する
・将来どの部屋を使うか決まっていない
・入居後に家具を動かして追加施工したくない
反対に、予算を他の設備へ回したい、使用しない部屋が明確、近い将来リフォーム予定があるといった場合は、必要な場所だけ施工する選択もできます。
よくある質問
LDKだけでもフロアコーティングできますか?
施工可能な床材であれば、LDKだけなど部分的に施工できる場合があります。ただし未施工部分とのツヤ感や見え方の差について事前に確認してください。
クローゼットの中まで施工する必要がありますか?
必須ではありません。通常の収納なら優先順位を下げられます。ウォークインクローゼットなど人が中へ入る収納は、使用頻度を見て判断してください。
階段も同じ料金で施工できますか?
施工店や階段の形状によって異なります。床面積とは別に料金設定される場合もあるため、見積もり時に確認してください。
後から洋室だけ追加施工できますか?
施工できる場合があります。ただし家具移動や下地処理が必要になり、新築時とは施工条件が変わります。また既存施工部分とのツヤや見え方に差が出る可能性があります。
どこまで施工するか決められない場合は?
LDKのみ、LDK+生活動線、全室というように複数パターンで見積もりを取り、金額差から判断する方法があります。
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「LDKだけならいくら?」「廊下や階段までやるべき?」「収納まで含めた場合との金額差を知りたい」など、お気軽にご相談ください。
間取り図、床材の商品名・品番、ご家族の生活スタイル、ご予算などを確認し、必要性の高い場所から施工範囲をご提案します。全室施工を前提にせず、部分施工を含めて比較できます。
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