11月に入り、秋の連休を迎える11月3日。
年末に向けて少しずつお部屋の片付けや大掃除、模様替えを始めたり、年明けの転勤や進学を見据えて引越しの準備を意識し始めるご家庭も多いのではないでしょうか。
家具やラグを動かしてリビングを見渡したとき、足元にこんなトラブルを発見してヒヤッとした経験はありませんか?
「椅子の下やよく歩く場所の床が、ペリペリと白く剥がれている……」
「テープを剥がした拍子に、床の表面のコーティングまで一緒に持っていかれた!」
「これって賃貸の退去時に高額な修繕費用を請求されるの?」
賃貸マンションやアパートにお住まいの方にとって、床の傷やコーティング剥がれは「敷金からどれくらい引かれるんだろう」「全面張り替えで何十万円も請求されたらどうしよう」と、胃が痛くなるような大きな不安の種です。
今回は、住まいの床とコーティングのプロが、「賃貸の床が剥がれる主な原因」から、「知っておくべき原状回復の境界線」、そして「自分で補修しようとして悪化させないための正しい対処法」について分かりやすく解説します!
1. そもそも剥がれたのは何?「ワックス」と「フロアコーティング」の違い
まず知っておきたいのが、剥がれてしまったものが「ただの樹脂ワックス」なのか、それとも「本格的なフロアコーティング」なのかという点です。
パターンA:定期的に塗られている「樹脂ワックス」の剥がれ(大半がこれ)
賃貸物件の入居時に塗られているものの多くは、一般的な「水性樹脂ワックス」です。
皮膜が非常に薄く柔らかいため、椅子のキャスターの摩擦や水滴の放置、あるいは粘着テープを貼っただけで簡単にペリペリと剥がれたり、白く濁ったり(白化)します。
パターンB:強固な「フロアコーティング」の破損
オーナー様こだわりの物件や分譲賃貸の場合、シリコンやガラスなどの本格的なフロアコーティングが施されているケースがあります。
この場合、簡単には剥がれませんが、重いものを引きずったり、高温のスチームを当てたりすることで局所的にパリッと割れて剥がれることがあります。
2. 退去費用は誰が払う?国土交通省の「原状回復ガイドライン」
床のコーティングが剥がれた場合、その修繕費用は「入居者負担」になるのか、それとも「オーナー(大家さん)負担」になるのでしょうか。
判断の基準となるのが、国土交通省が定めている『原状回復をめぐるトラブルとガイドライン』です。
⭕ オーナー(大家さん)負担になるケース:経年劣化・通常損耗
- 普通に暮らしていて自然に薄れたり剥がれたワックス
- 家具の重みによる自然な床のへこみ
- 日当たりによるフローリングの日焼け・色褪せ
一般的なワックスの摩耗や自然剥がれは「通常の生活で生じる劣化(通常損耗)」とみなされるため、退去時に剥がれていても、入居者が高額な張り替え費用を請求される筋合いはありません。ワックスの定期的な塗り直し費用は、本来家賃に含まれるものとされています。
❌ 入居者(あなた)負担になるケース:過失・善管注意義務違反
- キャスター付きの椅子をマットなしで激しく使い、床材まで削り取ってしまった
- 観葉植物の水やりで水をこぼしたまま放置し、床が腐食・変色して剥がれた
- 強力な粘着テープや養生テープを直貼りして、乱暴に引き剥がした
- ペットの粗相やおしっこを長時間放置して床が変質した
「注意していれば防げたはずの明らかな不注意(過失)」によって床材そのものまで傷めてしまった場合は、原状回復費用(補修費用)の支払いを求められる可能性が高くなります。
3. 焦ってやってはいけない!床が剥がれたときの3大NG行動
「退去時に怒られたくないから、なんとか自分で隠そう!」と焦る気持ちは分かりますが、自己流の補修はトラブルを何倍にも大きくします。
❌ NG①:ホームセンターの補修ペンやクレヨンで適当に塗る
剥がれて白くなった部分に色のついた補修材を塗り込むと、光の反射やツヤ感が周囲と全く合わず、「ここを隠そうとしました」と言わんばかりにかえって目立ってしまいます。退去立ち会いのプロの目は誤魔化せません。
❌ NG②:市販の剥離剤を使って自分で全部剥がそうとする
部分的な段差をなくそうと、市販の強力なワックス剥離剤を床に撒くのは大変危険です。
剥離液がフローリングの板と板の継ぎ目から染み込むと、木材が水分を吸って反り返ったり、変色して修復不能になり、それこそ「床の全面張り替え」という最悪の事態になりかねません。
❌ NG③:管理会社や大家さんに黙って退去日を迎える
一番損をするのは、何も相談せずに退去立ち会いの日を迎えることです。管理会社提携の指定リフォーム業者による言い値の見積もり(割高な請求)を提示され、交渉の余地がなくなってしまうケースがあります。
4. プロの「部分リペア・コーティング」という解決策
もし床の表面がめくれたり、木材の表面まで達する傷ができてしまった場合は、「部分的なリペア(補修)」のプロに相談するのが最も賢く、費用を最小限に抑える方法です。
熟練のリペア技術で「最初から傷がなかった状態」へ
ハウスコーティング専門店グラシオンでは、床全体の張り替えではなく、「剥がれた部分だけのピンポイント補修・部分コーティング再施工」に対応しています。
- 下地処理と調色:剥がれて段差ができた部分を平滑に削り、周囲のフローリングと全く同じ木目・色合いを特殊な樹脂塗料で一筆一筆忠実に再現します。
- ツヤ合わせ・保護コーティング:補修箇所の周囲となじむよう、マット(つや消し)から光沢まで絶妙にツヤを調整して耐久被膜を再形成します。
立ち会いの検査官が見てもどこを直したか分からないレベルまで綺麗に復元できるため、高額な張り替え費用を請求されるリスクを回避できます。
不安を抱えたまま退去日を迎えないために
賃貸の床コーティング剥がれは、慌てず冷静に原因を見極めることが大切です。
- 単なるワックスの自然な剥がれなら、原則として入居者の支払い義務はない
- 自分の不注意で床を傷つけてしまった場合でも、全面張り替えに応じる必要はない
- 自分で無理に削ったり塗ったりせず、プロの部分リペアを検討する
「この剥がれ方、退去時に請求されるレベル?」
「退去立ち会いまでに、部分的に綺麗に直せる?」
グラシオンでは、剥がれてしまった床のお写真をスマートフォン等で撮って送っていただくだけで、「通常損耗の範囲か過失の範囲か」の見立てや、部分補修にかかる概算お見積もりを無料で診断いたします。
年末や春先の引越しシーズンを前に、余計な退去費用のトラブルを防ぐためにも、まずはお一人で悩まずお気軽にご相談ください!