
写真のような階段は、
毎日、無意識に上り下りする場所です。
だからこそ私たちは、階段について考えなさすぎているのかもしれません。
・音
・感触
・安心感
・劣化のスピード
階段は、住まいの中で**最も“身体で評価される空間”**です。
■ 階段の問題は、事故より先に「違和感」から始まる
多くの人は
「滑ったら危ない」
という大きなリスクだけを想像します。
しかし実際には、その前に
・踏み板がテカってきた
・ホコリが溜まりやすくなった
・足裏の感触が日によって違う
といった、小さな違和感が積み重なります。
これは経年劣化というより、
表面状態が不安定になってきたサインです。
■ 今までの対策は「足す」発想だった
階段対策というと
・滑り止めテープ
・マット
・後付け部材
といった、“何かを足す”方法が主流でした。
確かに安全性は上がりますが、
・見た目が変わる
・掃除がしにくくなる
・劣化すると逆に危ない
という別の問題も生まれます。
■ 今までと違う階段コーティングの考え方
新しいコーティングの役割は、
何かを足すことではありません。
・素材の質感をそのままに
・摩耗による変化を抑え
・足裏の感触を安定させる
「状態を揃え続ける」ための下地づくりです。
ガラス系・無機系の階段用コーティングは
・ツヤを出しすぎず
・滑り抵抗をコントロールし
・踏み板ごとの差を生みにくくします。
■ 階段は「毎日テストされている場所」
階段は
・朝の寝ぼけた足
・夜の疲れた足
・靴下、素足、スリッパ
あらゆる条件で使われます。
だからこそ
「たまに気をつける」ではなく
常に同じ感覚で使える状態が理想です。
コーティングは、
その“感覚のブレ”を抑えるための仕組み。
■ 本当に良い階段は、意識に残らない
良い階段コーティングほど、
こう言われます。
「何も変わってないけど、安心」
・目立たない
・主張しない
・でも信頼できる
それは、
住まいの安全が“習慣化”された状態です。
階段コーティングは、
見せるための施工ではありません。
毎日の一歩一歩を、
何も考えずに任せられる状態を保つための技術です。