はじめに|なぜ温浴施設のカビ問題は「終わらない」のか

温浴施設の浴場で、
カビの悩みが完全になくなることはほとんどありません。

  • 定期的にカビ取りしている
  • 清掃も毎日行っている
  • 換気にも気を使っている

それでも
数週間〜数か月で同じ場所に再発する。
これは管理が甘いからではなく、
温浴施設という環境そのものが、カビに有利すぎるからです。

この記事では、
「なぜカビが出るのか」
「なぜ取り切れないのか」
「なぜまた生えるのか」
を分解し、
現場で実行可能なカビ取り+防止の考え方を整理します。


温浴施設の浴場がカビに支配されやすい理由

① 湿度が下がりきらない構造

温浴施設では、

  • 営業中は常に高湿度
  • 閉店後も壁・天井・床に水分が残る
  • 完全乾燥する時間がほぼない

家庭用浴室と違い、
「一度も乾かない日」が続くのが前提です。


② 表面素材がカビの温床になりやすい

浴場では以下の素材が多く使われます。

  • タイル目地
  • コーキング
  • 天井材(塗装・ボード)
  • 石材・人工石

これらは
微細な凹凸・吸水性・経年劣化により、
カビが根を張りやすい状態になっています。


③ カビ取り=表面処理で終わっている

多くの現場で行われているのが、

  • 薬剤でカビを除去
  • 見た目がきれいになる
  • 数週間後に再発

これは
「原因を止めずに、結果だけ消している」状態

カビは
「付着 → 定着 → 根を張る」
というプロセスを踏むため、
再付着を許す環境がある限り、必ず戻る


カビ取りだけでは不十分な理由

カビ取りの限界

  • 一時的な美観回復
  • 強い薬剤による素材ダメージ
  • 清掃負担の増加

特に温浴施設では、
頻繁な強力カビ取り=素材劣化を加速させ、
結果として
「カビがさらに生えやすい表面」を作ってしまうケースもあります。


本当に必要なのは「再発しにくい表面」を作ること

カビ対策の本質は、

カビを殺すことではなく、住めない環境を作ること

です。

カビ防止の現実的な方向性

  • 表面に水分を溜めにくくする
  • 汚れや皮脂を残しにくくする
  • 薬剤清掃に耐えられる表面を維持する

ここで初めて、
カビ取り+防止が両立します。


木カビ ひのき風呂

表面保護(コーティング)を組み合わせる意味

浴場の壁・天井・床に対し、
表面保護を行うことで、

  • 水分の滞留を抑える
  • カビの定着を防ぎやすくする
  • 日常清掃で落とせる状態を保つ

という効果を狙えます。

重要なのは
「カビが生えない」ではなく
「生えにくく、落としやすい」状態を維持する

という考え方です。


温浴施設で特に対策すべき部位

天井

  • 湯気が滞留しやすい
  • 清掃頻度が低い
  • 黒カビが目立つと印象悪化

最優先対策ポイント


壁・目地

  • カビの再発ポイントになりやすい
  • 薬剤の影響を受けやすい

カビ取り後の表面保護が重要


床・排水周り

  • 皮脂・石鹸カスが残りやすい
  • 滑りやすさとのバランスが必要

防カビと安全性の両立が必要


営業を止めないための現実的な進め方

温浴施設では、

  • 休館日が限られている
  • 夜間作業が前提
  • 一気に全部は難しい

そのため、

  • 目立つ天井から段階的に
  • 問題が大きい浴場だけ先行
  • カビ取り → 表面保護の順で実施

といった
分割・段階対応が現実的です。


温浴施設のカビ対策を見直したい方へ

浴場のカビ問題は、
清掃スタッフの努力だけで解決できる問題ではありません。

  • 環境
  • 素材
  • 管理方法

これらを踏まえたうえで、
「再発しにくい状態」を作る視点が必要です。

カビ取りと防止を切り離さず、
長期的な管理負担を減らす対策として、
表面保護を含めた考え方を検討する施設が増えています。



FAQ

Q. カビは完全になくせますか?
A. 温浴施設の環境上、完全にゼロにすることは難しいですが、再発頻度を抑え、管理しやすい状態を作ることは可能です。

Q. 強いカビ取り剤を使い続けても大丈夫ですか?
A. 素材劣化を招く可能性があるため、長期的には逆効果になるケースもあります。

Q. 一部の浴場だけ対応できますか?
A. 可能です。問題が大きい箇所から段階的に対応できます。


【対応エリア】

グラシオン福岡店では、温浴施設・スパ・銭湯・ホテル浴場などの
カビ取り・防カビ対策、表面保護施工に対応しています。
福岡県全域を中心に、熊本・佐賀・長崎・大分・宮崎・鹿児島・山口にも対応可能です。