フロアコーティングを検討するとき、複数の業者から見積もりを取る方は少なくありません。

そこで迷いやすいのが、「同じ広さなのに金額が違う」といったケースです。

先に結論を書くと、フロアコーティングの見積もりは総額だけで比較しないことが重要です。施工面積、コーティングの種類、下地処理、家具移動、保証範囲などの条件が違えば、同じ30万円でも内容は別物です。

この記事では、相見積もりを取ったときに確認したい7つのポイントと、安い・高いを判断する前に揃えておきたい条件を解説します。

見積もり金額が違うのは珍しいことではありません

フロアコーティングは、単純に「床面積×1㎡単価」だけで最終金額が決まるとは限りません。

床材の種類、新築か入居後か、既存ワックスの有無、汚れや傷の状態、施工範囲、選ぶコーティングなどによって必要な工程が変わります。

そのため相見積もりでは、金額を横に並べる前に「同じ条件で見積もられているか」を確認する必要があります。

1. 施工面積と施工範囲が同じか

最初に見るのは施工面積です。

同じ3LDKでも、LDKと廊下だけなのか、洋室やクローゼット内まで含むのかで面積は変わります。

玄関土間、トイレ、洗面所などを含むかどうかも見積もりによって違うことがあります。

「60㎡でいくら」だけを見るのではなく、どの部屋のどこまで施工する金額なのかを確認してください。

図面から算出している場合でも、収納内部や家具・設備の下をどのように扱っているかまで揃えると比較しやすくなります。

2. コーティングの種類と膜厚が同じか

次に確認するのがコーティングの種類です。

ガラスコーティングとセラミックコーティングでは価格帯が異なります。また、同じガラス系でも薄膜、中膜、厚膜など仕様が違えば、料金や仕上がり、向いている場所も変わります。

そのため「フロアコーティング一式」という表記だけでは十分に比較できません。

使用するコーティングの種類、膜厚、ツヤ感などが見積書や説明で確認できるかを見てください。

3. クリーニングや下地処理が含まれているか

仕上がりを左右する重要な項目が下地処理です。

新築でも、施工前にはホコリや油分などを取り除いて表面を整える必要があります。

入居後の床では、皮脂汚れ、洗剤成分、古いワックスなどが残っている場合があります。状態によってはワックス剥離や追加のクリーニングが必要です。

こうした工程が見積もりに含まれているのか、それとも当日に追加料金になる可能性があるのかを確認しておきましょう。

コーティングは汚れや古いワックスの上から塗ればよい施工ではありません。下地処理をどこまで行うのかは、総額と同じくらい重要です。

4. 家具移動や養生などの付帯作業

入居後に施工する場合は、家具の移動が必要になることがあります。

大型家具を施工店が移動するのか、お客様側で事前に移動するのか、別料金なのかは業者によって異なります。

また、巾木や建具、壁などコーティングしない部分を保護する養生も施工工程の一つです。

見積もり金額が低くても、家具移動費や追加作業費が別途発生すれば最終的な支払額は変わります。

特に居住中の住宅では「見積書に含まれていない費用が後から発生する条件」を先に聞いておくことをおすすめします。

5. 保証は年数だけでなく対象範囲を見る

「20年保証」「30年保証」といった年数は分かりやすい比較材料ですが、保証年数だけで施工を選ぶのはおすすめできません。

確認したいのは、何が保証対象になるのかです。

施工時の塗りムラ、塗り残し、異物混入、通常使用で生じた著しい剥がれなど、施工店ごとに保証条件があります。一方、故意による傷や使用方法に起因する損傷など、対象外になるケースもあります。

また、保証期間とコーティングの耐久年数は必ずしも同じ意味ではありません。

「何年間保証されるか」だけでなく、「どんな状態になったら、どのような対応を受けられるのか」まで確認してください。

6. 追加費用とメンテナンス条件

見積もり時点では安く見えても、施工後に定期的なメンテナンスや有料の再施工が前提になっている場合は、長期的な費用が変わります。

逆に、日常清掃を中心に管理でき、特別なメンテナンスを前提としていない施工もあります。

追加費用が発生する可能性、再施工の考え方、施工後に使える洗剤や掃除方法まで聞いておくと、数年後の費用も想定しやすくなります。

7. セット施工や割引の有無も確認する

フローリングだけでなく、浴室、シンク、洗面台など複数箇所のコーティングを検討している場合は、単品価格をそれぞれ足す前にセット施工について確認してみてください。

施工内容や組み合わせによっては、まとめて施工することで割引が適用できる場合があります。

反対に、予算を抑えるためにフロア全体ではなくLDKや廊下など使用頻度の高い場所に絞る方法もあります。

「一番安い見積もりを選ぶ」だけでなく、必要な施工範囲とセット条件を含めて総額を調整することがポイントです。

相見積もりではこの条件を揃える

複数社へ見積もりを依頼する場合は、できるだけ同じ条件を伝えると比較しやすくなります。

・施工予定の床面積または間取り図
・床材の商品名や品番
・新築、リフォーム直後、入居中のどれか
・希望する施工範囲
・ペットや小さなお子様の有無
・希望するツヤ感
・入居日や施工希望日
・現在のワックスや汚れの状態

床材の商品名が分からなければ、引き渡し資料や仕様書を確認してみてください。写真だけでは判断できない床材もあるため、品番が分かると施工可否やコーティング選定を確認しやすくなります。

安い見積もりが悪いわけではありません

相見積もりで一番安い会社が悪いわけではありません。必要な工程が同じで、施工内容と保証条件も十分なら、価格が安いことは明確なメリットです。

反対に、高額だから品質が高いとも限りません。

判断基準は、同じ施工内容に揃えたときに価格差を説明できるかどうかです。

「なぜこの価格なのか」「何が含まれているのか」「どんな場合に追加料金が発生するのか」が明確なら比較できます。

よくある質問

見積もりは図面だけでも出せますか?

図面や施工面積から概算を出せる場合があります。ただし、使用中の床や床材が不明な場合は、正式な金額や施工方法を決めるために現地確認が必要になることがあります。

1㎡単価が安い会社を選べばお得ですか?

同じ条件なら単価は重要な比較項目です。ただし、施工範囲、下地処理、家具移動、保証などが別料金なら総額は変わります。最終的な施工内容まで揃えて比較してください。

新築なら下地処理費用は不要ですか?

使用中の床ほど大掛かりな処理が必要になることは少ないですが、新築でも施工前の清掃や表面確認は必要です。また、引き渡し時のワックスなど床の状態によって工程が変わる場合があります。

見積もり後に断っても大丈夫ですか?

無料見積もりとして案内されている場合は、内容を確認したうえで比較検討できます。現地調査費や出張費などが発生する条件がある場合は、依頼前に確認してください。

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床材、施工面積、現在の状態、ご希望の仕上がりを確認し、必要な下地処理や施工範囲を整理したうえでご提案します。

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