介護施設の廊下や居室の床は、一般家庭とはまったく異なる負荷を受け続けています。車椅子の走行・歩行器の引きずり・ベッド移動・食べこぼし——これらが毎日繰り返されることで、床材の劣化が家庭の何倍もの速さで進みます。
さらに、入居者の転倒リスクを下げるための滑り止め対策、衛生基準を満たすための清掃管理も同時に求められます。床の問題は「見た目」だけではなく、安全性・衛生管理・管理コストすべてに直結するのが介護施設ならではの課題です。
この記事では、介護施設の廊下・居室床に起きやすい問題と、コーティングによる解決策をお伝えします。
介護施設の床が抱える4つの問題
問題①:車椅子・歩行器による傷の蓄積
車椅子のキャスターや歩行器の脚が床材を日常的に摩耗させます。特にフローリング・長尺シート・クッションフロアは、走行ラインに沿って線状の傷が集中し、数年で表面が白く擦り減ってしまいます。
傷が蓄積すると見た目の悪化だけでなく、傷の凹凸に汚れが入り込んで清掃効率が低下し、衛生管理の負担が増します。
問題②:食べこぼし・排泄物による汚染
居室や食堂では食べこぼし・飲みこぼしが日常的に発生します。介助が必要な入居者の居室では排泄物が床に付着するケースもあり、すぐに拭き取っても床材に染み込んで臭いや変色が残ることがあります。
特に長尺シートやクッションフロアは、つなぎ目(溶接部分)から液体が浸透するリスクがあり、表面を拭いても内部に臭いが残ります。
問題③:転倒リスク
介護施設では入居者の多くが歩行に不安を抱えています。床面の滑りは転倒・骨折につながり、入居者の健康状態を大きく左右します。
ワックスを塗ったばかりの状態や、水分・洗剤が残った状態の床は滑りやすくなります。滑り止め効果のあるワックスもありますが、定期的な塗り直しが必要で管理コストがかかります。
問題④:ワックス管理の負担
多くの介護施設では、床材の保護にワックスを使用しています。しかしワックスは摩耗が早く、施設の使用環境では月1〜2回の塗り直しが必要になるケースもあります。
ワックスの剥離作業(古いワックスを剥がしてから塗り直す)は時間・費用・臭気が発生し、作業中は該当エリアの使用制限が必要です。入居者の生活への影響も大きく、「ワックスの管理をなくしたい」という声は施設管理者から頻繁にいただきます。
コーティングで解決できること
ガラスコーティング:傷・汚れの防止+ワックス不要化
廊下・居室の床にガラスコーティングを施工すると、ワックスより硬度の高い保護膜が形成されます。車椅子の走行傷・歩行器の引きずり傷への耐性が上がり、汚れが表面に定着しにくくなります。
ガラスコーティングはワックスと異なり定期的な塗り直しが不要です。剥離作業が不要になるため、ワックス管理にかかっていた費用・時間・入居者への影響をまとめて削減できます。
セラミック厚膜コーティング:滑り止め+高耐久
転倒リスクが特に高いエリア(廊下・浴室手前・食堂など)には、セラミック厚膜コーティングが有効です。滑り止め効果を備えた高硬度の保護膜が、安全性と床材保護を同時に実現します。
一般のガラスコーティングより耐久性が高いため、使用頻度の高い施設環境でも長期間効果が持続します。
抗菌コーティングとの組み合わせ
ガラスコーティング・セラミックコーティングに抗菌機能を加えた施工も可能です。床面に抗菌成分を含む保護膜を形成することで、食べこぼしや排泄物による菌の繁殖リスクを低減できます。
床材別|コーティングの適用と注意点
| 床材 | 介護施設での使用状況 | コーティングの適用 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 長尺シート | 廊下・居室に多い。ワックス管理が前提の床材 | ガラスコーティングでワックス不要化が可能 | つなぎ目の処理を確認してから施工する |
| クッションフロア | 居室・洗面室に使用。柔らかく傷つきやすい | ガラスコーティングで傷・汚れ耐性向上 | 素材が柔らかいため硬度の高いコーティングとの相性確認が必要 |
| フローリング | 居室・共用部。車椅子の傷が目立ちやすい | ガラス・セラミックどちらも対応可能 | 素材(無垢・複合・シート)に合ったコーティング剤を選定する |
| タイル | エントランス・廊下。硬いが目地にカビ・汚れが溜まる | ガラスコーティング+目地の防カビ処理 | 目地部分の下地処理が仕上がりを左右する |
| Pタイル(塩ビタイル) | 廊下・食堂。ワックスで管理されていることが多い | ガラスコーティングでワックス不要化が可能 | 既存ワックスの剥離が必要な場合がある |
施工の進め方|施設の運営を止めずに対応する
介護施設は24時間稼働しており、全館一斉に施工することはできません。グラシオンでは以下の方法で施設の運営に影響を最小限に抑えた施工を行っています。
エリア分割施工
廊下を半分ずつ施工する、居室を数部屋ずつ順番に施工するなど、エリアを分割して進めることで入居者の動線を確保します。
夜間・早朝施工
入居者の活動が少ない夜間・早朝に施工することで、日中の生活への影響を最小限にできます。
乾燥時間の管理
コーティング施工後は乾燥時間が必要です。乾燥が不十分な状態で歩行すると仕上がりに影響するため、エリアごとに適切な養生時間を設けて管理しています。
よくある質問(FAQ)
Q. ワックスからコーティングに切り替える際、既存のワックスは剥がす必要がありますか?
はい、既存のワックスを剥離してからコーティングを施工する必要があります。ワックスの上からコーティングしても密着性が確保できず、効果が持続しません。剥離作業も含めて対応していますので、ご相談ください。
Q. 車椅子のキャスターでコーティングが剥がれることはありませんか?
ガラスコーティングはワックスより硬度が高く、車椅子の走行に対する耐性は十分にあります。ただし、使用頻度が極端に高い走行ラインは長期的に摩耗が進む可能性があるため、定期的な点検と部分的なメンテナンスで対応します。
Q. 施設全体の施工にはどのくらいの期間がかかりますか?
施設の規模・施工面積・エリア分割の方法によって異なります。事前に施設担当者と打ち合わせを行い、施工スケジュールを組んでからお見積りをご提示します。
Q. コーティング後の日常清掃はどう変わりますか?
コーティング後は汚れが定着しにくくなるため、中性洗剤と水拭きが基本です。ワックスの塗り直し・剥離作業が不要になるため、清掃の手間とコストは大幅に削減されます。清掃方法の詳細は施工時にご案内します。
まとめ|介護施設の床管理は「ワックスからコーティングへ」が長期的な正解
介護施設の廊下・居室床は、車椅子の傷・食べこぼし・転倒リスク・ワックス管理の負担という4つの問題を常に抱えています。
- ガラスコーティングでワックス不要化→管理コスト・スタッフ負担を大幅削減
- セラミック厚膜コーティングで滑り止め+高耐久→転倒リスク低減
- 抗菌コーティングの組み合わせで衛生管理を強化
- エリア分割・夜間施工で運営を止めずに対応可能
- 床材の種類に合わせたコーティング剤の選定が効果を左右する
「ワックス管理の負担を減らしたい」「入居者の安全性を高めたい」「清掃コストを見直したい」——これらに心当たりがある場合は、コーティングによる床管理の切り替えを検討してみてください。
対応エリア:福岡県・熊本県・大分県・佐賀県・長崎県・宮崎県・鹿児島県・山口県
📩 介護施設の床コーティング|無料現地調査・お見積り
以下のようなお悩みがある施設様は、ぜひ一度ご相談ください。
- ワックスの塗り直し・剥離作業の負担が大きい
- 車椅子や歩行器による床の傷が蓄積している
- 廊下・居室の滑り止め対策を強化したい
- 食べこぼし・排泄物による臭い・汚染が気になる
床材・使用状況を確認したうえで最適な施工プランをご提案します。現地調査・お見積りは無料です。
九州全域(沖縄除く)・山口県 対応|グラシオン福岡大牟田店